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レポート65 / なぜ、御社の海外販路は広がらないのか?」
 
 
     
 



皆さん、こんにちは。ジャパンフードカンパニーの南口です。


 

今回のレポートは、「なぜ、御社の海外販路は広がらないのか?」というテーマです。

 

国内市場の縮小が続く中、多くの食品メーカー様にとって、海外市場への販路開拓は喫緊の課題であり、同時に大きな希望でもあります。

 

しかし、「海外に販路を広げたい」という願いとは裏腹に、多くの企業が様々な壁に直面しています。具体的には、以下のような課題が立ちはだかり、海外進出への一歩を踏み出せない、あるいはすでに挑戦したものの成果が出ずに諦めてしまうケースが少なくありません。

·       「販路」はあるが売れていない:商社や問屋と口座はあっても、売上がほぼゼロ。

·       費用対効果が合わない:展示会に出展したものの、思ったような成果が得られない。

·       一歩を踏み出せていない:海外向け人材がいない、商習慣・生活習慣が分からず不安、予算が少ない、そもそも何を始めればよいか分からない。

 

 

なぜ、ジレンマが生まれるのか?

このようなジレンマの根本原因は、多くの場合、「商社や問屋任せ」の現状にあります。

 

商社や問屋は、何百〜何千点もの膨大な商品を扱っており、個別の製品PRや営業まで手が回らないのが現実です。その結果、御社の製品は「知られていない」まま流通の片隅に埋もれてしまい、「棚に並んでいない」「紹介されていない」ことさえ珍しくありません。

 

この問題の背景には、メーカーと商社との間にある「思考のズレ」も存在します。

たとえば、メーカー(レストラン)が「新作やこだわりの料理」を届けたいのに対し、商社(出前アプリ)は「今売れる定番メニュー」を優先するような関係です。商社は「今すぐ売れる商品」を求めており、「育てる」という発想を持っていたとしても、それが御社の商品であることは非常に稀です。

 

 

メーカー自身の姿勢も要因に

さらに、メーカー側の原因についても、現地のディストリビューターなどから挙がっています。具体的には:

·       緊急性の高い課題に追われ、海外開拓が後回しになる

·       「売れたらいいな」という受け身の姿勢

·       売るための事前手続きが面倒で途中で諦めてしまう

·       商社にとって自社が数ある中の一社・一商品に過ぎないという現実認識が弱い

 

単に「売ってもらえればいい」という姿勢では、商社・代理店との温度差は埋まりません。これが「販路があるのに売れない」の正体です。

 

 

解決策:自分たちで売るという意識

今回ご紹介するレポート
『なぜ、御社の海外販路は広がらないのか?商社任せの限界と、中小食品メーカーが取るべき一歩』
は、こうした課題に対して明確な答えと具体的な解決策を提示します。

 

本レポートが提唱するのは、「自分たちの商品は、自分たちで売る」という商売の原点に立ち返る意識です。

最初から完璧を目指すのではなく、「小さな一歩」から始めるテストマーケティングを推奨しています。

 

例:

·       少量の輸出から始める

·       現地に足を運び、競合や類似商品を視察し、仮説を立てる

·       現地バイヤーと直接接点を持ち、商品に対する反応を蓄積する

こうして「自らの目と耳で市場を知る」ことが、成功への最短ルートです。

 

 

実践支援:Meets Japan プログラム

「自分たちでやる」と言っても、いきなりすべてを担うのは難しい。そこでレポートでは、具体的な「突破口」として、「Meets Japan」プログラムを紹介しています。

これは、タイ・バンコクに開設された食品特化型の商業施設「Phenix」を拠点に、中小食品メーカーが直接営業を始められるようにする多角的支援プログラムです。

提供する支援内容:

·       現地での商品展示・PR(常設)

·       現地バイヤーとのマッチング支援

·       サンプル発送代行(迅速対応で破談を防止)

·       商品資料の翻訳・タイ語パッケージ対応支援

·       アンケート・ヒアリングによるPMF検証と改善方針立案

·       JFC(ジャパンフードカンパニー)による伴走型支援

 

Meets Japanについて https://jfood-c.jp/meets-japan/

 

 

最後に:小さく早く始めよう

「海外進出=大きな投資」と考えて、二の足を踏む必要はありません。

重要なのは、いきなり大きく動くことではなく、小さく早く始めることです。

このレポートを通じて、御社が「待っていても広がらない」海外販路を、自らの力で切り拓くための新たな視点と具体的なヒントを見つけてください。

 

 

今、この一歩を。

将来、「あの時動いていればよかった」と後悔する前に、
「やったことがない」——だからこそ、今、この一歩を踏み出しませんか?

 

 

追記

前回レポートにてご報告したTHAIFEX2025の結果数値が発表されましたので、24年と比較したいと思います。

 

THAIFEX-Anuga Asia

THAIFEX-Anuga Asia 実績比較表(2024年 vs 2025年)

項目

2024年実績

2025年実績

増減・特徴

開催期間

528日〜61

527日~31

開催場所

バンコク近郊

バンコク近郊

同じ

展示面積

130,000

130,000

同じ

出展社数

3,133社・団体(52カ国・地域)

3,231社(57カ国・地域)

+98社、+5カ国・地域

参加国・地域数(出展者)

52カ国・地域

57カ国・地域

+5カ国・地域

来場者数(バイヤー等)

85,850人(131カ国・地域)

88,349人(143カ国・地域)

+2,499人、+12カ国・地域

来場者の国・地域数

131カ国・地域

143カ国・地域

+12カ国・地域

バイヤー・貿易使節団の来訪

記載なし

2,117人(47カ国・地域)

 

 

Tips

ž   2025年は出展社数・来場者数ともに前年を上回り、グローバルな広がりが拡大しています。

ž   ビジネスマッチング(1,729件)や貿易使節団の数値も明示されるなど、2025年は商談機能の強化がうかがえます。

ž  来場国数の増加(+12カ国)は、イベントの国際的影響力の拡大を裏付けています。


 

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ジャパンフードカンパニー(JFC

「海外進出」「デジタルマーケティング」「コマース」を活用し、日本の中小食品メーカーの売上アップを支援することを得意としています。画一的なソリューションではなく、企業の個性を最大限に活かし、成長する企業作りを得意としています。

企業HP https://jfood-c.jp/

JFCだけが提供するタイへの販路開拓サポート
Meets Japan :
 https://jfood-c.jp/meets-japan/

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