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皆さん、こんにちは。
ジャパンフードカンパニーの南口です。
さて今回は、タイトルの日本でも海外でも依頼が増えている「Ready To Serve」とOEM開発のヒントについてお伝えします。
「Ready To Serve」は、知り合いの方が作った造語なのですが、私が言いたかったニュアンスとぴったり合っていたため、使わせてもらっています。
知らない方もいるかもしれませんので、アメリカの食品スーパーの業界団体が、食卓の問題や悩みごとに、4 つの食品分類を行ったのが、以下の4つの「RT」です。
・RTP=Ready to Prepare (献立とレシピと食材が予めセットされている)
・RTC=Ready to Cook (調理可能な状態に食材が準備・下ごしらえされている)
・RTH=Ready to Heat (加熱すれば食べられる)
・RTE=Ready to Eat (そのままですぐに食べられる)
下にいくほど加工度は上がります。1996年にアメリカで提唱されたソリューションワードですが、まさに今の日本のスーパーや食品小売店で実践されています。上記は、主にスーパーマーケットでの考え方なので、一般消費者を対象としていますが、先に挙げた「Ready To Serve」は、それをHORECA※向けに変えた造語です。
※HORECA (Geminiより)
意味:Hotel,Restaurant,Cafeの頭文字を合わせた造語.
用途:飲食店向けの商品やサービスを指す.
主な対象:ホテル、レストラン、カフェなどの飲食関連業種
実際にどういった商品があるのかというと、本コラムで2020年9月1日掲載した「4分の3製品」がまさにその1つです。
4月のソンクラン後に訪れたタイでの商談会でも、JETROのセミナーでもこのHORECA向けの商品については、テーマが上がっていました。理由も「人件費が上がってきているから」「ロスや無駄をなくすための解決策として」という声が多く日本でもタイでも同様の理由で多かったのが印象的でした。
そこで、今後のOEMサービスの強化のために3つのポイントを挙げます。
新たなOEM販路開拓を検討されている企業は是非実践してください。
1)HORECA向けに「Ready To Serve」OEM提案を強化しよう
人手不足や原価高騰に直面する飲食業界では、簡便性・品質安定だけでなく、原価コストの安定も見込める半加工品の需要が今後さらに伸びるでしょう。
海外では大雑把な作業者も多く、日本のように決められた容量を厳密に守らないケースも少なくありません。
「1人前容量」などを意識し、"提供するだけで完成度が高い" 商品企画に、プラスαの付加価値を備えて提案の幅を広げましょう。
2)「4分の3製品」型開発に着手し、バリエーションを増やそう
加熱するだけ、盛り付けるだけの「4分の3製品」型は、特に評価が高い領域です。
OEMメーカーは、単なる「調理済み」ではなく、最終工程を店舗側で調整できる、あるいは現地特産品を盛り付けに活用できるような商品設計を意識しましょう。
味の微調整や盛り付け演出を現場に残すことで、HORECA側の「手作り感ニーズ」にも応えられます。
3)海外市場(特にASEAN)向けに、ローカライズ提案を準備せよ
タイをはじめとするASEAN市場でも、HORECA向け**「Ready To Serve」**ニーズは高まっています。
さらに、ハラールやヴィーガンなど、アジア諸国で関心が高まっているテーマを取り入れた提案も有望です。
日本国内外を問わず、今後の成長市場といえるでしょう。
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