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レポート1 / 人手不足の今がチャンス! 中小企業こそ実践すべき【小ロットOEM事業】
 
 
     
 

 皆さま、はじめまして。リライズコンサルティング株式会社の南口(ミナミグチ)と申します。2015年に食品業界専門のコンサルテング会社として創業来、年商億円〜15億円くらいの全国各地の食品中小メーカー様の販路拡大(特にWEB)のご支援を行っております。最近では、様々なバイヤー様との出会いにも恵まれ、“良いものは作るが認知度が低いメーカーを世に知ってもらう“懸け橋として微力ながらも食品業界に貢献できればと思います。


 また、「食品OEMコム」のコラムをご覧の皆様にとっても有益な情報をお届けできるよう努めてまいります。


 さて、第1回目のテーマはこちらです。


 人手不足の今がチャンス! 中小企業こそ実践すべき【小ロットOEM事業】」。


 宮城県にあるT社の社長Aさんは、牧場を引き継ぎ、自身の代では乳製品加工を付加し売上拡大に成功。ただ地方である地元商圏の冷え込みは予想以上に大きく、既存店の卸先の売上は徐々に低下していた。「今はまだ大丈夫だけ、このままでは・・・」。そこで私が提案したのが「小ロットOEM事業」。


 自社の乳製品を“30個〜”という小ロットでOEM受託することをWEBで訴求したところ、小さな飲食店や果樹園からの問合せが増え、新たに取引先を開拓することに成功しました。


 この小ロットOEM事業をオススメする理由は、市場が拡大するマーケットだからです。市場が成熟し、競合他店と差別化を行いたいニーズを持つ小売店・飲食店は増える一方で、自社オリジナル商品を作ろうとした際、一般的なPBOEMでは大量ロットでリスクが高いというギャップが市場には生まれています。また小ロットでは、ある一定規模以上のメーカーには受託しづらく、一方で多少単価が高くても小ロットを望む事業者がいることも事実です。そこに昨今の人手不足が相まって、自社対応ではない「外注」を選択する企業が増えてきたのです。


 そのニッチなニーズこそ小規模メーカーが対応すべき領域で、WEBでなら全国を対象に顧客開拓が可能となります。この業態を造語として【小ロットOEM事業】と私が勝手に名付けました。


 平成21年より日本人の人口は減少し始め、少子高齢化は一層進んでいます。「少子高齢化」は、食品業界において、2つのリスクをはらんでいます。「胃袋の減少」「胃袋の縮小」です。この「減る」だけでなく、「小さくなる」ことで市場の冷え込みは加速度的に進みます。つまり競争はますます激化するわけですから、飲食、小売業にとっても「差別化」は避けては通れない道です。もちろん「オリジナルの商品」だけが差別化ではありませんが、まだまだニーズは増えていくこれからこそ、中小メーカーにとってはチャンスだと言えます。

 
     
 
ご興味、ご相談、ご質問は、リライズコンサルティング(株)/南口まで
 (メール) minamiguchi@rerise-consulting.com
 
     


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